未知の自分をハングル講座で発見しよう

呼び掛け人・川島三夫(元生協エスコープ大阪専務理事)

ふれあい共生塾・ハングル講座設立の経緯

 1995年の阪神淡路大震災の救援・支援活動から、「隣人同士が共に助け合う」ことの大切さを私たちは学びました。

 関東大震災では「朝鮮:の人が暴動を起こしている、との風評によって、多くの朝鮮の方々(約6000人以上)が罪もなく殺されたり無惨な日にあうという悲しい事実」も思い起こしました。

 お隣の国・韓国は、現代の日本人にとって「近くて遠い国」でした。明治以降の近代では、日本が一方的に朝鮮半島を"占有"し、第二次世界大戦や朝鮮戦争に至る間の朝鮮半島の悲劇的歴史を引き起こしてしまいました。  

 現在でも同一民族が2つの国に分かれ、対立し、戦争状態にあることに、多くの日本人は原罪のようなものを背負ってきました。

 しかし他方で日本人は隣国について関心を寄せず、国内に在留されている韓国・朝鮮の方々に、謂れのない差別をしてきたことも事実です。

 阪神淡路大震災の救援活動が契機となり、そのような典型的な日本人である「自己」に向き合う機会が与えられました。「貴方が好きですよ」とハングルで言えない自分に気がつきました。国と国の関係はともかく、市民として・人間としてのお付き合いはできるはず。そのためにはまずはハングルを学ぼう、と市民自主運営の「ふれあい共生塾」を1995年に西宮でスタートさせました。

 翌年の1996年に堺市でも「ふれあい共生塾・ハングル講座」をスタートさせました。

 生協エスコープ大阪は神戸の生協都市生活とともにこの講座を支援してきました。

 そして15年が経ちふれあい共生塾も16年目を迎えました。すでに800人を優に超える塾生がハングルを学びました。簡単な会話のできる人、絵本程度なら読める人、ほとんど不自由なく話せる人も出てきました。韓国に留学している塾生もいます。あなたもきっとやればできます。

 「言葉」の学習だけではなく、みんなで楽しく韓国料理にもチャレンジします。卒業旅行も毎年開催されています。

 ふれあい共生塾・ハングル講座は、「市民による、市民のための講座」です。


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