ふれあい共生塾では、さまざま市民活動との接点があります

 ふれあい共生塾・ハングル講座を契機に「韓日市民文化交流協議会=ナヌンセ」がつくられました。1998年には、南大阪に住む多くの市民の参加で、国内初の「韓国伝統音楽・金永東指揮のソウル市立国楽管弦楽団演奏会」を大阪狭山市さやかホールで開催しました。市民で実行委員会を作り、大盛況でした!!

 また1999年と2000年、2005年には、韓国舞踊泉北公演を栂文化会館で開催しています。舞踏する方々(多くは淑明女子大学舞踏科の学生)が塾生宅で民泊することが恒例になり、親類のような付き合いが生まれています。

 世界的詩人・哲学者の金芝河さんの日本での講演会(わが講師の金丙鎭さんが通訳しました!!)に参加したりと、文化面でも活動が広がっています。金丙鎭さんは、2003年に金芝河さんの「傷痕に咲いた花」を翻訳し、毎日新聞社から出版されました。

 2004年7月10日には、韓国を代表する詩人・哲学者の金芝河さんをビッグアイ(泉ヶ丘)にお招きし、講演会を開催しました。

 日韓の知的障害のある養護学校の方々の相互交流をナヌンセが行っています。ビッグアイで開催する音楽交流会には、大阪の多くの養護学校や作業所からの参加がありました。今年もすでに用意が始まっています。これは、康英美先生が、養護学校でボランティアをされていることから始まっています。

 金丙鎭先生は言語学者を目指して韓国の大学院で研究されていたとき、韓国の政府機関(保安司)によって迫害を受け、日本に避難を余儀なくされたうえに、パスポート発給停止処分を受けて、日本に閉じ込められる状態が長く続いていました。

 そのことを知ったふれあい共生塾塾生や生協エスコープ大阪の組合員は、1999年末から「金丙鎭先生の渡航の自由化を求める署名活動」を立ち上げました。それが韓国のテレビや新聞などに大きく報道されることになりました。金大中大統領によってパスポート発給停止処分は2000年春に解除されました。

 韓国の民主化を求めてきた良心的な人々はこの活動に着目し、生協エスコープ大阪の名前が韓国では広く知られる契機となり、韓国の生活協同組合とのお付き合いも生協レベルで広がり、多くの日韓市民が相互訪問を行っています。


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